パリに咲くエトワール感想

 

上映終了時間は終電ギリギリ

新宿ピカデリーの6回目無料券使おうと思ってた映画が特別上映で使えずに、使用期限迫ってたので、

日曜出勤の帰りにとりあえず見てみるかーと見てきました。


とても良かったです。

キャラクターに寄り添って見ていく分としては大満足。


ストーリーが弱いとか絵描き(フジコ)の話が足りないみたいなとかどんでん返しがあると思ったとか谷口作品だし予告にないだけで世界大戦で引き裂かれる暗い話だと思ったら違った等々の評判を目にしてたのとアフタヌーンの連載漫画1話だけ読んでて、なんか地味な話っぽいなあ…でも絶賛してる人もチラホラいるなあくらいの前印象。


実際始まってみるとこれが2コマ作画かーとか序盤は細部にしか目がいかず、パリに行く場面めっちゃ飛ばしたなとか思いつつもそんな好きな話じゃないかなあ〜、妄想の妖精とか繰り返し見てもよく動くなあくらいだなあと退屈を感じつつ。

アパートの住人紹介丁寧だなあ、今後の布石なんだろうけど…。街中の貼り紙が時代感あっていいな…お、これが噂の殺人薙刀かー

とアクション要素が出てきて少し気がついてきて、イケメンが出てきてはいはい、そのお母さんのオルガさんです。……ビジュも声も刺さる…!

オルガさんめっちゃいい…。

ここから一気に引き込まれて前のめりで見るようになった。

バレエの楽団にいる金髪ちゃんもめっちゃいい…。

ちょい役だと思ってたチンピラの棒術使いも出る度に魅力が増す。

オペラ座のコーチとオルガ先生の間に何かあった含みがあるけど説明はしないので妄想が膨らむ…。

特にキャラ名もわからないキャラにまでそのバックボーンを想像させる演出が行き渡っているため、それが全員良い人だったし、みんな希望的に終わる流れにとても救われた…。

サブキャラの魅力に引っ張られるうちにメインの2人にもどんどん感情移入がすすみだした。

叔父のトンズラで安アパートに引っ越し、食器洗いの仕事も始まるフジコ。千鶴の方は夢だったバレエへの道が段々と切り開かれていく。その応援に熱心なフジコ。その裏でフジコはいつの間にか絵を描かなくなっている。その流れが、、あまりにも理解できて刺さった…



自分自身、子供の頃から社会人になるまではずっと(主にロボットだけど)絵を描いていたのに仕事の忙しさやゲームやプラモデル、、サブスクの〆切前消化などを優先していつの間にか全く絵を描かなくなってしまっていた。誰かに頼まれたのではなく好きで描いていたはずなのに。絵を扱う仕事に就いたからとても上手い人の絵を見てるうちに上手くもない自分の絵を描く理由があるのかなどと言う、絵の上手い下手で価値を決める仕事のせいで、それを自分自身の描く理由にも当てはめてしまっていたのだ。

描いていたのは単純に頭の中のイメージを描き起こす事に楽しさを感じていただけ。それを違う価値観に当てはめて止めることはなかったんだ。



そんな事を思いながら観ていてクライマックス、フジコが、千鶴の晴れ舞台のバレエを見た時に子供の頃に感動して、パリにきた時に感動して、生まれて皿を飛んでいた創造の妖精がまた生まれた事に。また絵を描きたいという気持ちが甦ったことに感動…。

フジコはまた描く事ができるようになり、そしてエンドクレジットで描かれた絵が彼女が描いた絵だと気がついた時にわかったのは、彼女にしか描けない絵を描けた。そのひとつひとつの絵にどんな想いが込められたのかを想像しながら最高の余韻に浸った…。


棒術チンピラの加勢に薙刀二刀流のバトルクライマックスや演舞発表会の高揚感、困った時に周囲に助けを求める事が大事だし、その為に日頃から周囲との関係を、友達をたくさん作るのが人生の助けになるとか色々語れる事は盛りだくさん。

本当にいい映画を観れて良かった!!

観賞後、終電前に急いで撮影







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