ジュラシックワールド復活の大地感想

 


池袋グランドシネマサンシャインで吹替で観賞

前作から三年しか経ってないからそんなに気乗りしてなかったけど賛否両論らしいので見てみた

まずいきなり謎研究所でスニッカーズの空袋が自動ドアに吸い込まれて何故か壊れてしまって保管してたキメラ恐竜が暴れて大変なことになるシーンで爆笑
スポンサーっぽいスニッカーズ堂々と見せる大作ハリウッド映画方式にピタゴラスイッチみたいな仕組みととんとん拍子で、そんな馬鹿なというトラブルに発展するのを見せつける事でこの映画はリアリティラインこのくらいだよ!という宣言。

そして前作で世界中に散らばってジュラシックワールドになったんだよと設定したのを覆す環境変化で恐竜は赤道以外全滅だし恐竜人気はオワコンですという設定し直しで、ワールド三部作はなんだったんだ!これならワールドとパークの間の話でも良かったんじゃ…

この序盤でツッコミ入れながらゲラゲラ笑うバカ映画かなと思ったけどその後のセットアップがかなりダルかった…

今回の主人公と悪役の登場するもスカーレットヨハンソンの吹替が結構キツい
ワールド3部作もタレント起用で微妙だったけど、今回は普通に悪いです。
Twitterの感想で原語聴いた人がスカヨハの芝居が元々あのトーンだから合ってるし悪くないよとフォローしてたけど、芝居が浮いてて作品に集中できないです。マーベル映画のブラックウィドーも微妙だったし吹替に恵まれないですね…(一応アイアンマン2の時と攻殻機動隊の吹替は良かった)
他にもタレント吹替多数だけど、スカヨハ以外は違和感は感じなかったかな。

セットアップに話を戻すと、キャラクターの紹介として結構長い尺で主人公の女スパイ経歴がしんどかったのよ、と思い出振り返り。恐竜が出てこない!眠くなってきた。この後の夜の海見て泣いてるくらいのPTSD描写含めて主人公の抱えた問題は本編で解決する描写がない。読解不足であったかもしれないけどわからなかった。この我慢してみた長い下りなんだったの。

そして次は遭難一家の登場シーン
この4人いない方が見やすかった気がする…。
最初にヘイト溜めてた姉の彼氏、父親が見直すイベントこなしたあとの後半は存在感が消えた。姉も存在感ない…。父親、有能そうな雰囲気出してるけど、赤道に恐竜うようよしてるのにヨットで子供たち連れて横断するのは無能なのではと設定との食い合わせ悪さが気にかかる。
妹はシリーズ恒例の子供が恐竜に襲われて映画見に来た子供たちにも絶望感味わ合わせる役割を満遍なくこなす。恐竜赤ちゃんもあざとすぎると思ったけど映画館で「かわいいー」という男の子の声が聞こえてさたので納得。

遭難一家の登場で民間人を見捨てる見捨てないの対立軸が探検チームに追加されて少し盛り上がるも、すぐに分断してしまってラストまで合流しないかはそれぞれのドラマがまた弱くなってしまった。

文句はここまでで、この後の恐竜ハント大作戦は毎回それなりに盛り上がって楽しめた!
最初のクルーザー戦闘シーンもそれぞれのチームワークを魅せる描写は凸凹メンバーがいざという時は頼りになるぜという感じがワクワクした。
まあそのあと人数多いからどんどん不慮の死で減っていくジュラシック恒例の展開

人間の死に方について全然はっきり見せないから、現代の全年齢指定だとこんなに思わせぶりでしか死を描けないんだとガッカリしてたらラストの悪役には容赦ないグロ描写でびっくり。段階を上げてたのかもね。

途中ギャレス監督の初期作品モンスターズみたいなラブラブ恐竜シーンちょい怠い。一作目のグラント博士が感動してるシーンのオマージュかな。ただこの世界、恐竜30年も普通にいるしなあと思ってしまって、あまり感情移入できず残念。

遭難家族パートでヘソ天してるT-REXシーンからの川下りシーン、盛り上がったけど最後諦めるの早くない?それしきの岩でやめちゃうの?またがって超えれば反対側からパクつけるでしょ。シナリオ時の設定と美術設定の甘さが食い違いとして出てしまったように見える。

あと点描として後ろにいる恐竜に気が付かないでハラハラしてたら別の恐竜が食べたよーみたいな観客に志村後ろ後ろとツッコませる場面多すぎでは。ギャグの基本は天丼なのかもしれないが…。

難関ミッション物とパニックファミリーものを交互に見せながら最後のヘリポート研究所パート。
問題の新造恐竜がわんさか襲ってくる!今までのジュラシックシリーズ常識が通用しない強さと賢さで恐ろしい!ヤバイ!ハラハラしつつもこの映画怪獣映画じゃねーかという乗り切れない葛藤も生まれる。
毎作毎作、前作より強い恐竜出すぞーとやってたらD-REX爆誕。顔がエイリアン気味だ。エイリアンでやれ。ジュラシックでやる必要ある?ワールド3部作では遺伝子操作ティラノが初代ティラノとラプトルにボコボコにされるという胸が晴れる描写があったから良かったのに。
モンスター映画が得意なギャレス監督のうまさが出てて、盛り上げとしてはとても良かっただけにモヤモヤが邪魔して吹っ切れて楽しめなくて残念。

ラスト、これは事前情報で見てしまったので、隊長さんが生き残る展開に再撮影したというを知っていた為、オチは知った状態だった。知った上で見てると、やっぱ後から付け足したと感じてしまって冗長に思ってしまった。
生き残る終わりの方がスカッとして良いのは確かだけど、テンポ感が少し悪いのと、なんであの状況で助かるんだよというロジック不足で納得が弱かったのかも。

最後までみて、、、やっぱりジュラシックシリーズのテーマ曲流れると昔を思い出してすごいアガる!最高!!

公開してから三週くらい経つけど、小学生以下の子供がたくさん来てて、ざわついてたのが恐竜出るとシーンとなって夢中で楽しんでくれたみたいで良かった!
隣に座ってた子供のお母さんなのか、お姉さんなのか女の人が、見せ場のシーンになると食い入るように画面に向かって乗り出して観てたのも映画体験として良かった!

シリーズとしての一貫性には疑問はあったけど、一つのB級大作パニック映画としては成立してたので事前の不安よりだいぶ楽しめたので観に行って良かった!巨大な物体と向き合う映像作品は映画館で見るのが一番楽しい!
次回作もあるなら観に行くぞ!

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