シン・エヴァンゲリオン見た感想

 公開日初日最速の7時上映で観賞。

25年の歴史に決着がついてエヴァロスになって仕事は手に付かないしモヤモヤ続くから感想書くのに時間かかったw

ネタバレ封印のビニール破くと出てくるパンフレット

エヴァとの付き合い


通常上映の午後回以外は満席


中二の時に「ナディア監督の新作かー」とオンエア見てびっくりして、毎週ヒリヒリした感触と冷や汗かきながらオンエアを正座して観て、最終回でショック受けて考察読みたくてスタジオボイスやクイックジャパンを読み漁り、旧劇2本にまたもショック受けて、ラブ&ポップを追いかけて観て自分が好きなのはアニメだと再認識したりなどして、エヴァ2買って遊んだりスパロボでの解決や貞本漫画版の解釈で溜飲下げつつも、新劇シリーズを追いかけてついに完結。再延期前の1月の上映予定時には24時の最速上映観る計画してたので月曜朝7時に鼻白むがえいやっと座席予約まつりに参戦。イオンシネマが鯖落ちしてて2時間立っても予約できないから仕方なくTOHOシネマズ新宿のまだ売り切れてない前の方の席を予約して友達と一緒に雨が降るなか見に行きました。

観たら

入場特典。開くと今回の用語が載ってました


ほんとに完結するのか?と半信半疑だったけど、まっとうに完結。TV、旧劇と同じ現実に向き合えという結論は一緒だった。だいぶ語り口が柔らかくなったから当時ほどショック受けずに受け入れられたかな。

最初の印象を書き残すと冒頭いきなり前作までの振り返りがあって優しくなってると驚き。これは最後まで観る人への優しさに驚きは続いた。

パリ作戦は二年前に先行上映されてた期待感の起こる導入。マヤたちのピッチリスーツと8号機のアクションが印象に残る。しかしメカアクションはめちゃくちゃすごいけど、最後まで殆どCGアクションだったのがちょっとショック。作画のケレン味強いメカバトルがないのも変化を感じた。

その後はQ直後からのロードムービーで見やすいのにまた驚き。次の村編、今振り返るとケンスケが迎えに来た時点でアスカのパートナー感が現れてたのね。どん底のシンジがどう救われるのか心配しながら観てると黒波さんがどんどん成長していって戸惑う。シンジは放置なの?でも大人になったケンジたちの対応がめちゃくちゃ優しい…!Qにもこの優しさがあればなあw

ワンダースワンとグンペイから想像するアスカの心理描写考察

愛用してたスワンクリスタル


村編でアスカがボタンがステイックになったと思われる次世代ワンダースワンを遊んでいるんだけど、遊んでいるソフトがWS代表的タイトルのGUNPEIの赤い画面バージョン。

グンペイといえば「繋いで消す」というCMにもある通りいかに長い線を繋げるかというゲームなんだけど、これは一見シンジに厳しい態度しかとらないアスカが内面ではシンジと仲直りしようと思っている、分断してるレイやケンスケとの絆を繋げようとしていることを表していたんじゃんないかなと思います。

シンジのカセットテーププレイヤーがシンジの内面や物語の動きを象徴するガジェットとして作用してるように、それに当たるのがアスカのワンダースワンなのではないかと。そして最後にゲーム機を置いていったところで遂に繋がりは達成したということだったのか。

ただ、グンペイはワンスワを縦画面で遊ぶゲームなのに横持ちで遊んでたのが何でかな。スタッフがグンペイに詳しくなくて間違えたという可能性もあるけど、ここが意図的だったとすると90度向きが違うことで、アスカが思い込みで間違えて遠回りしてる人間関係に不器用なのを更に示しているのかも?そのつもりがないのに村の人と仲良くなっていった黒波さんと対比も示していたのかも??

観た人に聞くとグンペイ知らない人がおおくて、この考えをしてる人が居なさそうだったからここに記録。

決意シンジへの期待感と決戦



心情を吐露して遂に立ち直ったシンジさん、黒波の死でまた凹むかと思ったら決意が強くなって頼もしい…。破でかっこよかったアイツが帰ってきた。黒波さんLCLには観てるこっちのほうが引きずってるわ。。

サクラがヤンデレ気味だけどシンジとちょっといい関係だったのでQでは最後存在忘れてたが一気に株が上がった。サクラ推しです。ナディアで一番好きな女性キャラもイコリーナ さんでしたわ。

ミサトさんが子供に加持さんと同じ名前名付けてるのはちょっとどうかと思うけど、破とQで変わりすぎてミサトさんへ溜まっていたヘイトも解消。旧劇と同じように撃たれてやべえと思ったら今回は治療されたのに、ヤマト作戦でさらばヤマトオマージュの突撃で死なせるのは責任取らせすぎと思ったけども。しかし旧作だと喧嘩別れしたリツコにあとはみんなと子供を頼むシーンはとても良かった。

敵艦に搭乗して現れた冬月先生にこれはナディアのガーゴイル貫禄を感じられてファンサに喜び。最後LCLで消えたのは意味わからんかったけど。補完計画進んだから?黒波と同じようにネルフから離れると電池切れになる体なの?

決戦にてアスカが参号機の使徒を取り込んで封印していたことが判明して最後の手段で解放だ、それを待っていたのだ展開でアスカのとっておきは毎回通用しなくて可哀そう。作戦がことごとく裏目に出て、Qでシンジが誘導されてやらかしたの馬鹿にできないやんという気分に。

 ゴーグルが外れたゲンドウ、なんかウルトラ怪獣みたいな顔つきに。今まで全然目的について話さなかったのがどんどん説明してくれるし、しまいには自ら13号機に乗り込む分かりやすさ。すごい。

突如出てきた裏宇宙という設定は旧作の26話や旧劇での精神世界を説明したものなのか。突入したマリとシンジの間にやっと関係性が生まれてきたけど、ラストにマリとくっつくにはちょっと描写が足りないような。。。

決意シンジくんが遂に初号機に乗り込んでいよいよ予告にあった13号機とのラストバトルだな!とおもったら ここではそういうの意味ないとか言われて肩透かしw特撮ブースでのバトルとかミサトマンションのセットで戦うときだけエヴァが作画になったり見どころはあったけども。

各キャラのお悩み解決

ゲンドウとのラストバトルは対話で解決。ゲンドウの過去回想で一気に肉付けされて人間味のあるキャラになっていくのに困惑する。ムカつく父親からその気持もわかるという展開をエヴァがまさかやるとはなぁ…。そしてTVラストの父にありがとう 母にさようなら そしてすべての子供達に おめでとうがこんなに分かりやすくなるなんてと感動。その後は怒涛の各キャラクターと神シンジが対話して解決していく驚きの展開。



TV、旧劇からの救いのないアスカがちょっと加持っぽく成長したケンスケとくっついたのが最大のサプライズ。アスカを慰めるきぐるみの頭取ったらシンジが出てくると思ってたからケンジだったので固まった。確かにアスカを迎えに来てたし、ケンケンと呼ぶし、裸観ても動じないでタオルかけるし、別れのときにカメラで撮ってたわと。そして素直になったアスカとシンジの関係も旧劇ラストの海岸でちゃんと会話することで解決。呪いが解けてスーツが破れてるアスカのフィギュア出たら買いたい。。

カヲルもループしてるのが明言されて、そこからシンジが代わるわと救済。カヲル司令と呼ぶ冬月みたいな加持の関係は裏設定だったのかどこかのループでの出来事だったのかよくわからない。TV、劇場の映像もどんどん使われて一気に25年の歳月が押し寄せてきて涙は出なかったけど、心では懐かしさと救済で泣いてました。

破で助けた綾波は初号機の中にずっと居たようでロン毛波さんになってた。確かにアスカが食事や睡眠いらないのに髪の毛だけ伸びて困るなって言ってたわ。綾波のいるスタジオには新劇場版では出番のなかった青い零号機改のきぐるみがあるのが嬉しい。綾波シリーズはシンジに好意向ける設計だったそうなので過去作見返すときはホントにそうなのか気にしてみておきたい。今まではユイのコピーだから母性愛なのかなと思われてきたのが変わるかも。綾波と神シンジの対話はあんま思い出せないので二回目観るときにちゃんと刻もう。

実写と線撮のノルマ達成

 


さいごに例のごとく登場した線撮世界に入っていたらマリが約束通り迎えにきて、全て解決。みんなは村に帰れたし、シンジとマリは成長して実写映像との合成で締め。実写の駅と周辺なんだか見覚えのあるなと思ったら山口県の宇部新川駅で庵野監督の生まれ故郷だった。なんで見覚えあるのかと思ったら今までの作品世界から影響を感じ取ってたからなんだね。シンジの声は神木隆之介になってて、違和感あるけど声優なれしてるからやっぱ印象に残るなあ。反対側のホームには綾波とカヲルがいて、奥にはアスカとミサトさんも居た?二回目観るときに確認したい。反対方向に行くであろう彼らから離れてシンジとマリは故郷の駅で降りて走り出した。途中セリフでも言ってたけど辛い日も楽しい日もあったけど明日を生きよう。現実で頑張れという旧作でのメッセージがとてもポジティブに伝えられた。



最後の宇多田主題歌、途中で一作目からのメドレーに切り替わって新劇場版の15年の毎回見に来た自分の思い出が重なって涙腺が緩む。。。最後に旧劇以来の『終劇』文字で25年の人生が去来して鳥肌が立ちながら観客からの拍手。客層みると旧劇リアルタイムではないであろう若い人ばかりだった。まあ平日の朝7時上映だから暇な大学生が中心だったのかな。同年代のおっさんがハンカチで目を抑えて泣いていたり、若い韓国人のカップルが韓国語で感想を会話していたり(あとで韓国人の同僚に聞いたらワンピースかエヴァかというくらい韓国でも人気らしくシン・エヴァ観るために日本に行きたいという友達も多いとか)

TOHOシネマズ新宿は7時上映が多数あったため帰りにパンフレット買おうとしたら20分くらい並ぶ大行列になっていた。旧劇のときにパンフレット買うのに並んだの思い出してエモい。

一昨年の庵野カラー社長ガイナックス決別の寄稿でネルフが旧ガイナックス、ヴィレがカラー、マリは島本和彦というアングルが出たりしたもんだからシンジがマリとくっついた事で島本エンドなのかと思ったけど、マリは安野モヨコの事じゃないのとも言われたりしててアングルがまた複雑になった感じ。スタッフの人生とキャラとは切り離して楽しみたいけどエヴァはそう捉えると納得しちゃう作りなのが難しい。

今後はとりあえずパンフレット熟読して二回目観るためのポイントを整理してもう一度観たいと思いますが二時間半あるのが二回目みるのにたいしてしんどいw

 

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